ケータイ小説 野いちご

先輩と後輩。

桜の季節。
再会

さっきぶつかったムカつく人との再会がこの10分後だったのは一体誰が想像していただろうか。



なんとか・・・って感じでもないけど学校になんとか着きましたーっ!
早く建吾のいるテニスコートに行って、さっさと弁当渡してソッコー家に帰る。
これで任務完了して後は家でぐだぐだしよう。そうしよう。

そうと決まれば早く行こう!



「やあ、ありがとう。亜季。苦労かけたね」

建吾は爽やかスマイルで弁当を受け取るが、そんなどころじゃない事態が今現在進行形であたしに襲いかかってきた。

「どうした、亜季?まわりの女子が気になる?」

と建吾は首をかしげるが、別にコートの周りの女子がキャーキャー騒ぎながらあたしに憎悪の視線を送ってるのをあたしは気にしているのではなく。
(ムカつく事に建吾はかなりの美形なんだ)

「それとも、巻町が好きになったとか?」
「はぁぁぁああああああ??」

巻町雅人(まきまち まさと)。
あたしのクラスメイトで大人のエロさを醸しだしてる男子。そして美形・・・ってここのテニス部はモテる輩が集う部活なのか!?


・・・あたしは巻町を気にしているでもなく。
その後ろの男の子。
こ、こいつは・・・っ!


「お~い、巻町ー。亜季がお前の事好きだってー」

「ちょっと建吾!!何言ってんの!?」
建吾がぼそり、と言う。

・・・弁当をぐちゃぐちゃにした罰だよ。

まっ、まさか、さっきの衝突事故で・・・!?
「け、建吾?ここ、これには深い事情があって・・・」
「付き合ってほしいってー」

見てわかると思うが建吾は・・・ドSだ。それもかなりの。

「ん?お前は確か、俺のクラスの桜井だったか?」
うわ・・・巻町きちゃったじゃん!・・・間近でみると本当にかっこいいなあ!
「巻町!違うの。これはうそ!信じないで」
「・・・そうなんか?それは残念だなぁ。お前さん凄くかわいいのになぁ」
とこの男はあたしの頭にキスをおとす。
コートの周りがギャー!!、とか。
イヤー!とか。死ねー!とか騒ぐ。

こ・・・この女ったらし!!なんという公開処刑をするんだ!





< 4/ 16 >