ケータイ小説 野いちご

キスより甘く。

プロローグ

「ね、千麻ちゃん」





赤い唇が弧を描く。

妖艶に

蠱惑(こわく)するように





「俺を欲しなよ」





指先が唇を撫でる

触れた箇所から熱が出る

私を誘う

彼のフェロモンが





「欲しがれ」





もう、





逃げられない――――

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