あの人のいない世界になんかに、
何の未練もない。

私は堕ちる。
奈落の底へ。


もしも私があの子なら、
きっとこんなことは、起こらなかったはず。

きっと、こんな結末には、ならなかったはずなのに。




落ちる、堕ちる、墜ちる―。


学校の屋上って、こんなに高かった?

地面はこんなに遠かった?

あの木って、あんなに低かった?




死ぬときって、こんなものなのかな。