真っ暗な夜空に、綺麗な満月が浮かんでいる。
だが、ある家からせっかく満月の夜には似合わない声が・・・・・。
「ケイ様、コウ様。例の施設に住んでいるモノたちの情報を少しですが、集めて参りました・・・。」
暗闇の中から聞こえてきたのは、なんとも無機質かつ、淡々とした低い声。
「ご苦労様。・・・・・・・・ふーん。全員クリルか・・・・。」
「なんやて?全員クリル?・・・へぇ~。そりゃ、おもろい家族やな~」
一人は優しいようで冷たい響きをもつ声。もう一人は楽しいように話す関西弁の声。
「家族じゃないよ。ここに載ってる奴らは全員・・・捨て子さ。」
「ふ~ん?ますますおもろいやないけ・・・。そいつらに逢うてみたいなぁ。」
関西弁を話す声が、さらに楽しさを増す。
「そうだね・・・。僕も逢ってみたくなっちゃった。蒼羽(あおば)。」
優しそうな声が、無機質の声の者を呼ぶ。
「はい。何でしょう?」
「早速、こいつらのデータ集めといてくれるかな?それと、学校への手配も。」
「かしこまりました。・・・我が主たちの願いは、私の喜びです。」
「ありがとうな~。んじゃ、ゲーム開始やな。」
「くっくっく・・・・これで退屈しなくて済む。」


怪しい会話と共に、開始されたゲーム・・・。一体それは!?そしてこの会話していた人達の関係は!?

「~クリスタルライフズ~」、これにて開幕!!!