「・・・・ん、」

まだ重い瞼を開ければ、うっすらと 暗い景色が目に入る。


その暗さに 目はまだ慣れず、辺りはよく分からないが、此処は自分の知っている所ではないのだと、すぐに悟った。


薄汚れていた服を着ていたはずなのに、いつの間にか ネグリジェを着ていて、
そして眠っていたベッドは とてもふわふわしていた。


「ここは、どこ?」

目を覚ませば、きっと自分は、いつもの屋根裏部屋に居るのだと、思っていた。


けれど、現実は違った。