長い間、付き合ってた彼氏と別れたのに

お姉ちゃんはさっぱりした様子で

サークルだとか飲み会とかで忙しそうだった。



お姉ちゃんが無理してるのがわかってた…。


けど…


何て言えばいいのかわからなかった。



いつも私を励まして


私の味方をしてくれて


いつも傍に居てくれたのに…



どす黒い感情が私を包んでいて


何も…言えなかった。




バイトが忙しいって言ってたルーくん。



会えなくなって


電話とメールだけだったのに


お姉ちゃんが藤くんと別れた翌日から


メールだけになった。




お姉ちゃんと会ってるのかな?



長い間、お姉ちゃんが好きだったんだもんね…。




私がお姉ちゃんの代わりになれるなんて


そんなの最初から無理だった。



稟とした大和撫子みたいな

スラっとして

頭もいいお姉ちゃん。



猫毛でくせっ毛でチビで

頭だって良くないくせに

ずる賢いだけの私。



お姉ちゃんも優しいから


私にルーくんと会ってるって言えないんだよね…。



友達という関係は違ったにしろ

藤くんと同じ時間だけ

ルーくんとも居たんだもん…。



お姉ちゃんだってルーくんの良さ絶対知ってる。



そんなルーくんに好きだって言われて

傷ついている今なら…。



嫌な事ばかり、後から後から思い浮かぶ。



後から後から、涙がこぼれ落ちる。