もう、クラスの中に残っているのはごく少数。

それも、端と端にいるから、会話は聞こえていない。


木岐郁未は、未だ答えてくれない。


知ってるのか?

知らないのか?


……オイ、無反応かよ?


……え、マジ無反応?


なんか反応くらいしれ木岐郁未!!


「……へ?」

「は……?」


……どうやら脳内停止中らしい。


「……え?」

「あ?」


……まだ停止中か?


「……わんもあ……」


もう一度言えと……!?


「俺、お前らより一つ年上だぜ?」

「……わ、わんもあ……」

「お前どんだけ言わせる気だよ!?」