〔拓也side〕 「亜美、どうする?」 兄さんと義姉さんの言葉を聞いて、勝利を確信しながら亜美に尋ねる。 すると亜美は拳をわなわなと震わせて、 『……行ってやろうじゃん!!』 と叫んだ。 チェックメイト、だな。 当然の勝利だってことはわかってるが、得意な気分になる。 我が姪ながら、こいつは侮れないからな。 俺はにやけてくる顔を必死で抑えたが、睨んでくる亜美の様子を見ると、抑えきれてないみてぇだな。