それから家に送ってもらって。 悠基のキスのことは頭の隅に追いやり、どうにか眠ってからのこと。 ―――ガバッ 『はぁ、はぁ、はぁっ』 な、に?これ。 ベッドサイドの時計を見ると、朝の4時58分。 いつもは6時を過ぎてから起きる私にとって、この時間は早すぎる。 おまけに、飛び起きるなんて。 ・・ 私は一体何を見た? 不吉な夢を見ていたことは覚えてるのに、それが何だったのかは記憶にない。