僕は今日もあの子を見つめていた、

近頃の僕は、

気付くといつもあの子を見つめている。

あの子と目が合うだけで、

それだけでとても嬉しかった。

けどあの子には他に好きな奴がいた、

知ってるんだ、

いつもあいつと一緒に仲良く帰っている事。

そんな僕は、

声を掛ける事さえ出来なかった。

そんな時、

あの子の方から声を掛けてくれた。

何気ない会話だった、

でも何気ない会話がすごく嬉しかった。

僕はますます好きになっていった。

あの子に僕の思いを打ち明けたくなった。

でもあの子にはあいつがいる。

僕は迷った、

ここで僕なんかが告白しても、

あいつに敵う訳がない、

だいいちあの子は、

僕なんかといるより、

あいつと一緒にいた方が幸せに決まってる。

僕は諦めた、

あの子の事を思って諦めることにした。

あの子が幸せになってくれればそれで良い、

僕は辛くなった、

とってもとっても辛くなった。

僕はいつまでもいつまでも、

あの子を忘れられずにいた。

でもいつまでもうつむいてはいられないんだ。

これからは前を向いて歩いていこう。

僕は次の幸せを見つける事にした、

今度こそ自分の幸せを。