『『メアリー姫、16歳の誕生日おめでとうっ!』』

海の中にあるお城の中で、たくさんの人魚がにメアリーを祝福してくれました。

「みんな、ありがとう。」

満面の笑みを浮かべるメアリー。

「メアリー…」

みんなに囲まれて話していると、

金色の王冠を頭に乗せ、金の矛を持った男の人魚が向かってきました。

みんなは、その男の人に一礼します。

「お父様…」

その男の人の正体は、メアリーの唯一の家族のお父さんでした。

「こんなに立派になって…誕生日、おめでとう。」

王様は、メアリーに貝殻のネックレスを渡しました。

「お父様、ありがとう。」

すると、メアリーの頬を1粒の涙が流れました。

それは、悲しいのではなく、

嬉しいから流れた『嬉涙』でした。