殺風景な風景のビルの屋上
そこには
少年と男の二人がいた。


「お前が最後か?」

短剣を地面に突き刺しながら少年は問う。


「…な、なんの為に
こんな事を?

た、助けてくれぇ!」


「おまえらもやっていることだろうに…

もっとマシな命ごいをしろ。」

少年はじりじりと男をビルの隅へと追い詰めていく。

「ひぃっ!」

少年が短剣を振りかざす。

「殺る前にさっきの問いに答えてやるよ。

一つ目 依頼
二つ目 すぐに済みそうだったから
三つ目 気まぐれ

以上だ。」

男は竦み上がる。

「ま、悪く思うなよ
おまえらもやってることだ。」

言い終わると同時に
少年は男の首を刺し、
そして抜く。

8月12日 真夏の夜中0:00
頃の出来事だった。