*杏里side*

その夜




あたしは、遼くんの部屋の扉の前に立っていた。



なかなかノックができない。
















昼間のキスを思い出してしまうから。






って、あたし・・・なんか変。



キスのひとつやふたつ、どうってことないのに。



















遼くん以外なら・・・。