――あの時、私は…

どうして、貴女と一緒に居なかったんだろう。

どうして――っ!!

私が一緒に居たら…庇ってあげられたのに。

…私が、怪我をしたら良かったのに――。


ごめんね。
…許して、なんて言わない。

だから――お願い。

――キライニナラナイデ――


        第三章

        「過去」