キーンコーンカーンコーン



あれから、少し月日がたった。



あの日から井上の姿も見ないし、連絡もない。



もう別れたって事でいいのかな・・。


ガラララララ。


教室に着くのは遅れたけど。



教室のドアを開けると一気に教室のみんなが、あたしに目を向ける。



あたしは、気にせずに自分の席に座る。




「おまえ、いっつも微妙な時間に来るよな。笑」



と声をかけられた。



声の主は、隣の席の小谷 蓮。

黒髪に少し茶色がところどころ入った髪の奴。


初めて喋る人。


けどなんだか喋りやすそう・・・。



「はは。ちょっと眠いんだよねー。」


なんて嘘。


「たまには、早く来てみろよ。」



「小谷だって遅めに来るので有名なの知ってるよー。笑」