あたしは先生の肩を持ってバイクの後ろに乗った。



「よいしょっ」


やっとバイクに乗れた。


「スカート見えるじゃん!」



「そんな短いの履くのが悪りぃじゃん。」



「うるさい。みんなじゃん。」


かわいくないあたし。もっと素直になりたい。


「学校まではおくらねえから。学校に知れたらヤバいし。」


「・・・うん。」


「つかまっとけ。」


「うん。・・」


あたしは先生の背中に抱きつく。


ドキドキする。


このドキドキ。ばれたらやばいよ。


平常心装いながらも


今のこの一時を胸に刻む。



風になびく先生の髪も。


香りも。


この大きな背中も。