僕は自殺志願者だ。全てを僕が決めるから、生きるも死ぬも全てを僕がきめるから。
この世の中見苦しい人間ばかりじゃないか、例えば目の前にいるあの老人も、今日の新聞のネタになっている人工移植を受けた患者も、死刑判決を受けて控訴する囚人も、五体不満足の障害者も、そこまでして生きたいのか?僕は絶対あぁなる気はない。自由を失ってそれでもいいなんて僕にとっては考えられる話じゃない。
全てが嫌になるようなこのクソみたいな世の中から、ひとまず僕はあのクソの集団が集まる場所へ行くのをやめる事にした。

あの学校という場所へ。

理由は単純なことだ。

1、ほかのやつらの、バカがうつる。
2、他人に合わせる必要はない。
3、僕だけの世界を、作り出すため。

一年の頃からうすうすその事には気付いていた、だけど僕はここまで我慢した。高校三年この五月、僕のリミッターが切れるまで。


一年のころはこうだった、入学早々どいつもこいつも友達作りに必死になる、まずは席の近いものどうし目が合ったものどうし、部活が同じ物どうし、そして僕のところにも必死で友達を求めるバカなやつが近ついて来た。名前は孝一、孝一は始めから僕に質問攻めをした。どこの中学出身?中学では何部だった?何系の音楽きくの?最初のうち僕はその質問に答えてやっていた。そして始めの何日間か僕たちは一緒に下校までもした。電車の方向が同じだったってだけの理由で。今考えてみるとこのお互いの行動は奇跡に等しいといえるだろう。なぜかって?僕たちは大きく違い過ぎていたから。
僕の趣味は、インターネット、ゲーム全般、読書、とにかくインドア限定のもの。時にはR指定物、死体画像にデスファイル、無差別的に人間を殺傷する類のサイトを覗くこともある。