そんなことが何日も続いたある日──


委員会の仕事で居残りしてて、教室に荷物を取りにいこうとしたら、

「佐野ちゃん、ちょっといいかなぁ?」

…デタ。
確か、由美さん。と、その他5名、計6人。
いい予感しないなぁ…。

「…なに?」

「わかってるでしょ?」

「さぁ?」

「最近一樹独り占めし過ぎじゃない?」
「全然ウチラと遊んでくれないんだよね~」
「一樹はみんなのなんだよ~」

と次々と口を開く女の子たち。
…やな感じだなぁ。


「そんなの知らないよ。桜井くんがそうしてるだけでしょ?」

「もう一樹に近づかないでよ!」

「…はぁ。向こうが近づいてくるだけなんだけど」

「ふざけんなよっ!」

パンっ!