報告を終えて教室へ戻ると皆から「おかえり」と笑顔で迎えられた。



真美子は「プレッシャーだよぉ」と嘆いていたけどこればかりは私達で何とか出来るわけもなく。



「真琴、頭撫でて」



突然の真美子からのお願いに首を傾げると「ご利益ちょうだい」と言われ、頷くとヨシヨシと撫でてあげた。



潤も便乗して、結局全員から頭を撫でてもらった真美子は



「何か大丈夫そうな気がしてきた」



そう言って笑顔になっていて



「「「大丈夫!」」」



これまた全員が同時に言って顔を見合わせた。



「これだけ息が合うのってどうなんだろうね?」



春香の一言に答えたのは



「真琴の言う『心友』ってやつだろ?」



潤の言葉に全員が「そっかぁ、心友かぁ」と頷いていて。



私はまた涙腺が崩壊しそうになったんだ。







「じゃあどこのカラオケに行こっか?」



皆がワイワイ教室を出るのを見ていて最後に私は入口からもう一度見渡した。



この教室には今までたくさんの想い出があったけど


今また新しく潤と想いを伝えあったことや『心友』だと確認しあえたことが上塗りされて。