ミーン ミーン ミンミンミン… 何処からともなく 浴びるように降注ぐ蝉の声 絶好調と言わんばかりに 照り付ける太陽の光 その光をめいいっぱい受けようと、高く伸びた木の枝から主張する様に生茂った葉っぱを見上げた。 葉っぱに日が反射して眩しいや… ふと立止った私の制服のスカートの裾を、生温い風が揺らす。 「…熱い。」 私は一人つぶやきながら、駅の屋根の下に入った。