「俊太さん!お待たせ!」

それから私たちはジムに一緒に向かうようになった。

「なぁ凛?」

あれから俊太さんは私のことを凛と呼び始めた。
最初は照れくさかったけど、今では慣れた。

「なんですか?」
「その敬語とさん付け辞めない?」
「で、でも…」
「もし敬語とさん付け辞めないならもう一緒にジム行かないよ?」

俊太さんはニヤリと笑って私のほうを見てきた。

「…分かった」
「よく出来ました!」

俊太さん…俊太は、私の頭を撫でてくれた。

そして私たちはゆっくりとジムへ歩き始めた。