俺らしくもない。


「落ち着け…」

紫煙を吐きながら、
自分に言い聞かせる様に呟く。


なぜだ?

どうして、俺は
こんなにイラついている?


よくわからない感情が、俺をイラつかせる。



あいつが、

実織が触れた腕が、


熱い。



傷の痛みとは違う熱が、

俺にまとわりつく。