ケータイ小説 野いちご

逢いたい…。【実話】

‡三十一章‡
名刺

買い物から戻るとTUN

の部屋の前に男の人が立

っていた。



【ドキッ…誰だろ?】



(あの…

TABASAさん?)


《…はい》


(俺…

櫻井の同僚なんだけど)



深刻な

顔で話しかけられる。



《あっ!どうも初めまし

てTABASAです!》



【キュン…なんかドキドキし

ちゃう……TUN…会社

の人に話してたんだ…

あたし達のこと…ドキン】



(さっき…旦那さんが

会社に来たんだ…)


《え?!!旦那??

嘘……会社に?!!!》



あたしは突然の事に

パニックになった。



《え?それで

それで…TUNは……》



混乱して言葉が続かない。



(櫻井

会社クビになったよ…)



【ズキン…クビ…TUN

が会社を……ズキズキ

そんな……どうして…

どうして…ょ…ぉ…】



人はあまりにも驚きが強

いと泣く事も怒る事も

喋る事も後回しになって

しまう。



(俺…朝に櫻井から

TABASAさんが

チビ太君を連れて来るっ

て聞いてたから…もしか

したらと思って来てみた

んだ…)



必死に話をしてくれるが

今は立っているのが

精一杯だ。




あたしは幸せの絶頂から

一気に地獄へと落とされ

ていった――――






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