ケータイ小説 野いちご

逢いたい…。【実話】

‡三十章‡
愛夢

チビ太の手を握り駅まで

歩いた。


《チビ太?

タクシーのるよ~》


[わあ~い~タクシー]


初めて乗るタクシーに

大喜びだ。



【ごめんね…チビ太の

気持ちを聞かずに…ズキッ

大きくなったら…恨まれ

る…かもね…ズキン】



駅前のタクシー乗り場に

は一台も停まっていなか

った。



《タクシーこないね…》


[うん~こないね?]



【早くきて……ドクドク…

パパに見つかっちゃうょ

早くここから去りたい】



昼間でもかなり寒い。


《チビ太…さむい?》


[しゃむい~よ~ママは

へいき?]


《うん~ママはへいき!

チビ太~ママのコートの

なかにおいで!》


[うん!あったかい~]


強風に枯れ葉が舞う。



《あっ!タクシー!

チビ太きたよ~》



【ぁぁ…よかった…

これで…キュン…逢えるね

これで…夢が叶うんだね

…ドキドキ】



《お願いします!》



タクシーが動き出した。




TUNとあたしとチビ太

の未来がもうすぐ

手に届く――――





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