パパは

安心して出かけていった。



「あっTABAちゃん?!

あれから旦那はどう?

今いないの?」


雛と久しぶりに話した。



《もう大変なの…グスン》


「もー私が旦那に言ってや

ろうか?!束縛し過ぎだ

って!!」


《違うの…TUNなの》


「えっ?TUNちゃん?

どうしたの?事故?!」



雛が心配そうに聞く。



《そうじゃないの…

TUNが…グスッ…チビ太

の事いなくなればいいっ

て…そうすれば俺のとこ

に来るだろ?って…

しかもチビ太の写真持っ

てて…大事なもの失わな

いようにって…グスグス》



また悲しみが溢れる。



「うそ?!!え?

TUNちゃんが??

なんで…何があったの?」



雛の驚きも無理はない。



《あたしとチビ太…昨日

TUNの家に行くつもり

だったの……グスン

だけど旦那が帰ってきて

行けなくなって…そして

夜中に電話したら…グスッ

TUNが……》


「だからって…酷い!

しかも最低だよ!そんな

事言うなんて!!きっと

脅かしだよ…そう言えば

TABAちゃんが来ると

思ったんだよ!!」




雛の怒りがあたしを心強

くさせる――――