ご主人が居た2番目のグループは、“華奢なヒール靴にワンピースに巻き髪でー”

……が、街中で流行りだった世代だからか、背伸びして女子大生ファッションを愛する人の集まりだった。


2番目グループの仲間内で、イジメやいざこざがなかったので――


……というよりご主人が居たグループは、

いかに目を大きくさせるかのお勧めの化粧品の話や、

どこどこのセールが始まったとか言うオシャレの話、

昨日見た深夜バラエティーを反芻するTVの話、

やれ黒染めしただの、爪が欠けただの、コテが壊れただの……


お察しの通り痛い自己顕示欲に満ちたゆるーい関係だったので、

グループ内では、深刻な出来事も重たい会話も皆無だったようだ。


びっくりするぐらい冗談ばかりを言い合って、とりあえず笑って、【平和主義のグループ】だった。


恋愛の話とオシャレの話があれば幸せ、みたいな勘違いぶりが愉快の源だった。




――が、

ある時イジメは始まった。