降りてきた少女を確認して二人は立ち上がる。
「ミーナ、紹介するわね。こちらがベリルさん、そちらは知ってるわね」
「ホントに傭兵?」
少年の予想通りミーナの顔は驚きに満ちていた。
ベリルを初めて見る人間の驚きを見るのはいつも楽しい。
「うん、本当」
ダグラスは笑顔で応え、ベリルに視線を送る。
彼は弟子に促されるように、上品に手を差し出した。
「よろしく」
微笑んだベリルに少女は頬を染める。
傭兵と聞いていたせいか、自分の想像していた厳つい人物とのギャップがあまりにも酷くて目を丸くした。
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