「はぁ…。」


翌朝の教室…。
私はため息から始まった。

「紗智、やけにテンション低いわね〜。それに眠たそう。」


汐莉にポンポンと頭を撫でられた私は、コクンと頷いた。


「昨日、深夜に課題やってたら、逆に目が冴えちゃって…。なかなか眠れなかった…。」


「えっ!?課題って、自習室で済ませて帰ったんじゃなかったの?」


驚きまくっている汐莉の表情を見て、苦笑いしか出来なかった。


全ては九条君のせい…。


何事もなければ、昨日の深夜に時間を割く必要はなかったんだから。