ケータイ小説 野いちご

白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~

LOVE.1
直は直―先生目線―




―直は直― 【先生目線】




社員旅行から帰った直の様子がおかしかった。



昨日の夜の電話では元気そうだったのに。




なかなか口を開かない直。



おみやげに買ってきてくれたお饅頭を一口食べた後、直の目から涙がこぼれた。





「おい、直?」



「ごめんね、先生」



「何があった?」





同期の沙織ちゃんが狙っていた先輩が、沙織ちゃんに手を出そうとしたらしい。



酔っていたとはいえ、嫌がる沙織ちゃんを無理やり部屋に連れて行こうとしたんだ・・・・・・と。




その先輩は大野って名前なんだけど、俺も覚えているくらい何度か直の話に出てくる男だった。



席も近く親切で、頼りになる先輩だと言っていた。





真由美さんの不倫問題があった後だし、直は本当に悲しかったんだと思う。



身近な信じていた人が、違う顔を持っていたことが。







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