-瑠璃side-



最近、またウザい人が増えた。



「ねぇねぇ~瑠璃ちゃんっ。
ご飯食べよー?」


黒髪ツインテール女、麻友。



「っていうか、友達も彼氏も同じクラスにいるでしょ。私を誘わなくてもいいんじゃないかしら」


「涼ちゃんも食べたいって言ってるし、それに…か、彼氏はいないよ?」


――嘘つけ。

学校には言ってないみたいだけど、
私は麻友と瞬君の関係なんてすでにお見通しなんだけど。


図書室であんなコトしてたら、誰でもわかるっつーの。



「――瑠璃ちゃん待って!」


私が教室のドアを開けた時、麻友は私の手首をつかむ。


「ちょ、何す「友達になってくれ、なんて言わない……。だから、ペア組む時とか何でもいいから私が必要になったら利用して?」


私がクラスで孤独になっているのを心配しているのか、麻友は真剣に言った来た。


「――ご苦労な、犠牲精神なことで。

じゃあね」


ホント、こういう何か勘違いしてる人って困る。


……私は、教室でお弁当を食べたくなんかない。



…中庭で食べたいんだから。