「ついてないばっかりじゃなかったかも…あんなカッコいい人、始めてみた…」
思い出すうちにまた自然と顔が赤くなってしまう

廊下に立たされてから2時間ほど経つとやっと教室へ戻れた

「もうっ…苺ったら…はいっ」

渡されたのは書き留めてくれていたのだろう
ノートだった

「紗理奈…ありがとう」

この子は友達の紗理奈
小さいころから面倒見がよく、私の一番の友達

「そのかわり…限定のスイーツね!」

可愛くウインクをしてみせる
きっと誰もが可愛いと思える子だろう

「わかった」

それから学校が終わると2人で限定のスイーツを食べに来ていた

「わぁ…美味しそう!」

手際よく並べられたスイーツを幸せそうに2人で食べていた

「ねっ!来たかいがあったでしょ?」

そう言われて自分も幸せな一時を過ごした

ギイ…
ドアを開けるとそこには今朝逢ったはずの涼宮さんが居た

(嘘…また逢えた…)

「やぁ…君の友達に聞いたらここだと聞いたんだ」

ニコッと優しく微笑まれまたドキドキしてしまう

「知り合い?」

紗理奈に言われてやっと我に返った

「うん…朝ちょっとね」