『ねぇ、夏休み海行こうよぉ』



多田さんの件も解決して、心残りのない私はもう夏休みを待つだけ。



そらテンションは上がるわけで。


唯のお誘いにもくいつく。




「行きたい行きたい!」





やっぱ夏といえば海!
行きたいに決まってる。





『じゃあさぁ…』


〜♪〜♪〜♪



唯がウキウキで話しだそうとしたとこに、私の携帯がなった。








真人さんからの着信。



珍しい……ってか初めてだな。




「もしもし」


『あっ、那子ちゃん?』


真人さんの声。




…とその後ろから



『俺がかけるって言ったのに』

いじける竜さん。



『那っ子ちゃ〜ん!聞こえてる〜?』

騒いでる一さん。



『那子、愛しの俺だよ』

意味不明なことをほざく永樹さん。





相変わらずうるさいなぁ。






「どうしたんですか?」




今はまだ私も学校にいるし、しかもお昼だし、逃げ込ませて、はあり得ない。




だとしたらなんだろ…?