いつもの吉村なら誤魔化して話を終わらす事が多い。

こんな状況で誤魔化す事が、めんどくさくなったのか珍しく話してくれるみたいだ。

吉村は自分の事は言わない。

きっと自分の話をするのが苦手なのだろう。

「名波さんは専門学校の時の臨時保健医なんだよ」

朝が苦手だった自分は仮眠が出来る部屋が2つある事を知って、よく利用していた時に初めて逢ったのが始まりだそうだ。

何となく話してるうちに卒業しても交流が続いているらしい。