「あ、彼氏からメールだ」


大学から帰ってる途中、裕子が携帯を開いて言った。


ピクッと私の肩が動く。


「ごめんね頌子。あたし、これから彼氏の家に行ってくるね」

幸せそうな顔をして、裕子は手を合わせて謝ってきた。


「いいな~、あたしも早くつくりたい…」

「大丈夫!!頌子もすぐできるって!!」

裕子はあたしの肩を叩いて、それじゃ、と彼氏の元へ行ってしまった。