「亜緒チャンやん。何してんの?」


案の定、良平は私に話しかけた。


でも、その目は私ではなく-・・・



「・・・う、うん・・・良平こそ・・・」


西高の奴等を捕らえていた。



「俺はなー、中学の頃の後輩と遊んでんねん」


凍ったその表情に



背筋が震えた。


睨んでいるわけでもなく


ただ、見下すように。



・・・良平のこんな顔は初めて。