私の家に行く途中、月ちゃんとアイスを買って、食べながら帰った。


「おいしー! ね、さやのもちょーだい」


「いいよー」


カップにふたつの味をトッピングした。いちごのミルフィーユと、クッキー&バニラ。


私のスプーンで、月ちゃんに食べさせてあげた。


「おいしーい! 今度、絹川当麻にこれやってあげな。アイツ、さやの指まで食べんじゃない?」


月ちゃん、ニヤニヤしてアイスを食べてる。


「あはは……。ホントにやりそーだよね、当麻くん」


「いえてる。あっ! 鶴、発見」


うしろを振り向くと、鶴くんがいた。カバンを提げ、背筋を伸ばしこっちに歩いてくる。