お昼休みになり、当麻くんと待ち合わせしている空き教室に行く前に


月ちゃんの様子を見に行った。


教室をのぞくと、月ちゃんはクラスの子と楽しそうにしゃべっていた。


……大丈夫そうだね。


また、帰りに寄ろうかな。


月ちゃんのクラスをあとにして、空き教室に向かう。


――ガラガラ……。


当麻くん、いない。


さっきメール来てたから、学校には来てると思うんだけど。


しばらく待っても来ないから、持って来ていた本を読んでいた。


すると、当麻くんが遅れてやってくる。


「……あ~ダリィ」


「顔合わせてすぐそれ? ……もぉ」


「ははっ、さやの顔見たら、元気出た」


そう言って当麻くんは私のとなりへ駆けてくる。