雨は止み、街中は人々で賑わっている。

正月が近いだからだろうか、いつも以上に活気で溢れていた。






その街中で人を掻き分けながら私は歩いていく。



無表情に、明るい髪。

黒の特攻服と腰刺した木刀。







「白虎華風や…」


「でも一人やで?」







すれ違う人々は、青い顔で私を見てくる。

けどそんなこと私には関係なくて。



…やっぱり街にはおらんな。







「……………」







と、なれば学校のみ。



恐らく寿達の高校も冬休みに入っていると思う。

けど、アイツ等はそんなの関係ないはず。









絶対にいる、あの教室に。

なんとなく分かる。








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