昨夜はなかなか面白かった。

馴染みのバーで仲間とあってダーツして、酔いが回った頃に女と帰る。

いつもならそれで終わりだが、最近朝夜逆転したリキはなかなか眠れなかった。

なのでその足でホテル街に行ってみた。そこで年上の女にわざとお持ち帰りされてみたのだが、これが最高に面白かった。


(津山みてぇだったな)

マツリに似た女だった。真面目しか取り柄のない女。

担任のマツリはリキの周りには居ないタイプだ。
―――自分になびかない女。


(そーだ、津山に会いに行こう)

(どっか空き教室でやってやろ)


良い考えに鼻歌混じりにリキは放課後の学校に向かった―――