ピー!ピー!ピー!

僕の横にあった機械が、けたましい音をたてた。頭が痛い、吐きそうだ……。



すぐにバタバタと医者が走ってきた。こうなることを予想していたかのように、ポケットから準備されている注射器を出し、僕の腕に刺した。痛みが退いていくのが分かった。



廊下で医者と母さんの声がする。

「今夜が…限界です」

「そんな……」

「容態を甘く見てしまったようです。ごめんなさい」

「いえ…いいんです。じゃあ……家族に電話してきます」