ケータイ小説 野いちご

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素敵すぎる上司

上司とお出かけ

翌日。


私はなぜか香取さんが運転する車の助手席に座っていた。


「香取さんの車なんですか?」


「そうだけど?」


「私はてっきり電車か社のハイヤーで行くのかと……」


「電車は面倒だから嫌い。ハイヤーは経費節約でみんなにはなるべく使うなって言ってるからね。自分が使うわけにはいかないでしょ?」


「はあ」


「心配しなくても、今日は安全運転に徹するから大丈夫だよ」


「“今日は”なんですか?」


「鋭いね? 普段は飛ばし屋なんだ。元、暴走族」


「うそ!?」


「うそ。でも、飛ばすのは好きだよ。レーサーになるのが夢だったから」


香取さんを見ると、遠くを見る目をしていた。


香取さんの、意外な一面を見た気がする……


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