目が覚めると、見慣れない部屋の景色。ここはどこ?

昨夜の夢のような出来事を思い出す。夢だったの?

パッと振り返ると、そこには大好きな亮君の顔があった。

夢じゃなかったんだ…

「おはよう、亮君」

「おはよう」

私は肘を付き、亮君におはようのキスをしようと思った。
一度してみたかったのよね。

「ストップ!」

「どうしたの?」

「………」

「もしかして、怒ってる?」

「ああ、怒ってる。なんで言ってくれなかった?」