「吉田会長、そろそろお願いしますよ」

「もうちょっとだけ…」

「会議が始まってしまいます」

「仕方ない。では北野さん、次はあなたですかな?」

「いえ、私は見てるだけで結構です。なんか落としそうで…」

「なんと、それはいけませんな。落とすなんてもっての外ですぞ」

「では、私が…」

「母さん、落とすなよ」

「大丈夫よ。私はあなた達とはキャリアが違うんですからね」

「おお、流石に手慣れたものですな」

「うわ、柔らかいなあ」

「こら、汚い手で触るな!」

「汚くねえよ」