《みやびサイド》
「それじゃー久々に光の作るビーフシチュ
ーが食べたい!」

「分かった」

 あたしは美里の言葉で2人はやっぱり幼
馴染なんだと実感した。

 それと同時に胸にチクリと感じた。

 あたしどうしたんだろう?病気かな?
 
 二時間後、光君がお皿に入ったビーフシ
チュを持ってきた。

「いただきま~す」

 あたしは光君が作ってくれたビーフシチ
ューを口の中に入れた。

「おいし~!!」

「そうか?」

「前と全然変わってない味」

「前は文句言いながら食ってたっくせに」

「だってさぁー」

 美里がいつもとちがく子供っぽく見える。

 でも、光君と話してる美里の顔を見ると
ほんとに好きなんだなぁーって思う。

 そう思うと何故かあたしの胸が少し痛む。

 二口目のビーフシチューお味はほろ苦か
った。

「みやび?どうした?」

「え?あ!ごめん大丈夫だよ」

「そう?もう寝たら?」

「うん、そうする」

 そしてあたしは自分のベットに横になっ
た。