『ゆいさん!!!下の連中がやられました!!!』






十分前、部屋でくつろいでいる時に龍からの電話。

まだ外は明るい。

特攻服はなしにしてロンTに短パン、ブーツにマフラーで外に出た。






「英寿くんと雄大くんは?」


「今奴らを追っています」


「じゃあ現場行こっか」


「はいっ!!!」






特攻服を羽織った龍の後ろに乗り、バイクは発進する。


風が直接当たり、龍の微かな香水の香りがした。








遂に、動き出したか。








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