あれから、誠二の死ぬ程大切な女が誰かだなんてどうでもいいと言いながら、何となく気になって偵察はしている。


でも、どんなに誠二を偵察したり観察してみても、死ぬ程大切な女の存在がどこにも見当たらなかった。


おかしいな…?
同じ学校の子じゃないのかな?


イヤ、でもアイツは面倒くさがりな典型的なB型男だ。他校になんて面倒くさがって女は作らないだろう。


誠二を見かける度にじっと観察するも、アイツの熱視線は誰にも、どんなフェロモン女子にも注がれる事はなかった。


それよりも、秘密で偵察しているハズのアタシと頻繁に目が合うぐらいだった。


誠二のヤツ…アタシを見るんじゃねぇよ!それよりも早く好きな女をガン見しろ!!!


そして、トイレに行くついでにコッソリ6組の前を通り過ぎた時、思わぬ朗報が舞い込んだ。