翌朝
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「でさっ!?ちょ―――ぉカッコよかったわけ!!」




朝、あたしは昨日の


《川原で出会った君》


の事を鳴と陵(リョウ)に
話した。




陵はあたしの…友達。
うん。友達以上は無い。
いや…男子の中では
話しやすいだけ
なんだけど。



席も近いし
一緒にいると楽しいから
しょっちゅう相談とか
愚痴を聞いてもらっている。



「で、その人はこの中学の人じゃないよね?」


「うん。制服が違ったしもうちょっと大人っぽかった!!!」


「お前…もしかして一目惚れじゃねーだろうな…」


「え…何を言ってるの陵くぅーん…」


「はぁ…」


「一目惚れかよ」


「わ…悪いっ!?だってマジでイケメンだったんだって!!余裕でアイドル!余裕でジャニーズ!?ってかむしろハーレム星の貴公子!?」


「メンクイだな」


「もー!!好きになったんだからしょうがないじゃーん!!あたし、ぜーったい今日も川原に行く!!」


「またかよ」


「でも、あたしも見てみたい!!」


「馬鹿、藤田…今日も学年代表で集まるだろ」


「わかってますー、蜜…だからまた1人で帰ってね」


「全然!!むしろ嬉しい~」


「それ、俺と藤田に失礼だから」




陵も鳴と同じで
学年代表。



それに鳴と陵は
結構仲良しだから
近々付き合っちゃうかも……
なーんて思ってる生徒は
あたしだけじゃなくて
本人達以外は
全員思ってるんだけど★




「なにニヤニヤしてんだよ、気味悪ィ」


「なんでもありませ~ん」


「その顔やめろ!!」