※蜜に戻ります






「卒業生が退場します。拍手でお送り下さい…」



















「終わったー!!あたしの三年間!!」


「あたしも、いい節目が出来たよ」


「え、鳴?何が?ってか、まず《フシメ》って何?」


「なぁんにもない」


「ふぅん…」



やっぱり
賢い人は違うなぁ…



「蜜!!鳴~っ」


「里沙、ユッコ!!」


「これから4人で遊びに行かないっ!?」


「あたしら、それぞれ別の高校だしぃ」



あ!!
いいかも!!
だけど………



「あたしは賛成。蜜は?」


「あ…ごめん、きょ…」




言いかけたその時、




「蜜!!仕方無いから迎えに来た!!」


「翔生!!」


「約束通り一緒に弾きに行こーぜ」


「あ、うん!!行こ行こ」




実は今日、翔生と2人で
弾き放題の
《ヒキヤン》
に行く約束してたんだよね。



翔生も今日が卒業式
だったらしい。



「ごめんね、皆!!3人で楽しんできてー」


「はぁ~い!!」


「彼氏かぁ★ど~ぞ、ごゆっくり」




何か勘違いされてるけど…。
ま、いいや。



「行こっか」




翔生と校門を出たその時、



「待てよ!!」