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「な~る~ぅ~」


「何よ、朝っぱらから気持ち悪い…」


「あれ?でも鳴も、朝泣いた?目赤いよ?」


「違っ…!!」


「鳴も寂しいんだー」


「何よこの子、うっとおしー」


「笑ってるっ!!卒業、おめでと★」


「うん。おめでとう蜜」




今日は3月14日、
卒業式。



あたしはA大学付属高校に、
鳴は超有名高校に、
陵は近所の至って普通の高校に
それぞれ進学する。



「これで憧れの京汰さんに会えるね★」


「うん…半年前しか会ってないからなぁ…」



すると



「椿木ィ!!!卒業式に髪の毛、バリバリに染めてくる奴がいるかぁ!!ピアスも取れ!!それに、スカートぐらいちゃんとしろ!!」


「にゃはー。先生だぁ~」


「相変わらず」


「鳴っ!!逃げてくるから!!あと、よろしく★」


「はいはい」


「逃げるなぁ!!スカート、スカートォオ」



変態かっ!!!
スカート、スカート
言いながら女子生徒を
追いかける教師なんて
お前だけだぞ!!




(…あ、鳴に言わないと★)



あたしはバックして
鳴に耳打ちした。