翌朝
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「鳴、おっはよー」


「おはよー…て、何その荷物!?」


「あ、これ?ギターケース」


「何があって…?」


「まぁ、見てよ!!あたしのマイギター★」



あたしはギターケースを
肩から下ろして
中身を出した。




「うわっ、眩しッ」



そう、あたしのデコリを
ナメてもらっちゃ困る。
あのギターは少し
傷が多かったから
黒いスターの部分に
ラメをふりかけ、
残りの赤い部分は
スパンコールシールで
埋め尽くして
キッラキラの派手派手。



「で、鳴にお願いが…」


「何?」


「京汰の学校の名前を調べてほしいの~」


「京汰?誰それ」



あたしは昨日の出来事を
隅から隅まで鳴に話した。